ChatGPT 情報漏洩:2023年の不具合と、入力した情報の扱い
Remove Me編集チーム · 公開日:2026年11月3日 · 読了目安:1分
要点
OpenAI は2023年3月の不具合で、他の利用者の履歴タイトルや一部の支払い関連情報が見えた可能性があると公表しました。履歴や学習への利用は、設定の「データコントロール」で調整できます。
この記事は、次の総合ガイドの一部です: 情報漏洩のお知らせが届いたら:まずやること
「ChatGPT 情報漏洩」と検索する人の多くは、過去に何が起きたのか、自分の入力した内容は大丈夫かを知りたいはずです。この記事では、OpenAI と個人情報保護委員会(PPC)の公表から確認できたことだけを整理します。
結論から言うと、OpenAI が自ら公表している事故は、2023年3月の不具合です。他の利用者の履歴タイトルや、一部の支払い関連情報が見えた可能性があったと説明されています。履歴や学習への利用は、利用者側の設定で調整できます。
OpenAI が公表した2023年3月の不具合
OpenAI は2023年3月24日付の発表で、オープンソースのライブラリの不具合により、一部の利用者が他の利用者のチャット履歴のタイトルを見られる状態になったと説明しています。同じ時間帯に新しく作られた会話の最初のメッセージが、他の人の履歴に表示された可能性もあるとしています。
同社は不具合の発覚後に ChatGPT を停止し、修正してからサービスと履歴機能を再開しました。ただし、数時間分の履歴は復元できなかったと書いています。
支払い関連情報が見えた可能性
詳しく調べた結果、同じ不具合が、ChatGPT Plus の登録者の支払い関連情報にも影響した可能性があるとされました。対象は、特定の9時間の間に利用していた登録者の1.2%です。
見えた可能性があったのは、次の情報です。
- 氏名
- メールアドレス
- 請求先住所
- クレジットカードの種類と下4桁
- カードの有効期限
OpenAI は、カード番号の全桁は表示されていないとしています。また、実際に他人に情報が見えた人数は極めて少ないと見ており、影響を受けた利用者には連絡したと説明しています。
登録確認メールが別の利用者に送られた例もあったとされています。これらはすべて OpenAI 自身の説明であり、第三者による検証内容ではありません。
同社が公表した対応
OpenAI が挙げた対応は、修正の十分なテスト、キャッシュから返るデータが本人のものか確認する仕組みの追加、ログの調査、影響を受けた利用者の特定などです。ログの改善や、サーバー基盤の強化にも触れています。
この記事で読んだ範囲では、この不具合に関する PPC の公表は確認できませんでした。
個人情報保護委員会の注意喚起
PPC は2023年6月2日に「生成AIサービスの利用に関する注意喚起等」を出しました。ここには、一般の利用者が気をつけたい点として、次のことが書かれています。
- 入力した個人情報が機械学習に利用されることがあり、他の情報と結びついて出力されるおそれがある。
- 応答には不正確な個人情報が含まれることがある。
- 事業者の利用規約やプライバシーポリシーを確認して判断する。
あわせて PPC は、2023年6月1日付で OpenAI に対し、注意喚起を行っています。内容は、要配慮個人情報を本人の同意なく取得しないことと、利用目的を日本語で通知または公表することです。この文書は、3月の不具合には触れていません。
入力した内容を自分で管理する
OpenAI のヘルプによると、設定の「データコントロール」から、会話をモデルの改善に使わせるかどうかを選べます。個人向けの Free、Plus、Pro では、初期状態でこの共有が有効になっていると説明されています。
ウェブ版の手順は次のとおりです。
- アカウントのメニューから「設定」を開きます。
- 「データコントロール」を選びます。
- 「Improve the model for everyone」をオフにします。
オフにしても、保存済みのチャットは削除されません。履歴から消したいときは、チャットの削除やアカウントの削除を別に行います。履歴に残さない「一時チャット」は、モデルの改善に使われず、安全のために最大30日間保持されることがあるとされています。
評価ボタンでフィードバックを送ると、その会話全体が学習に使われる場合があるとも書かれています。なお、これらはヘルプの英語版を読んだ内容で、画面の表示は変わることがあります。
アカウントが心配なとき
情報処理推進機構(IPA)は、サービスから個人情報が漏洩したときの対処を示しています。ID とパスワードが含まれるときは、そのサービスのパスワードをすぐに変更し、同じものを使う他のサービスも変更します。メールアドレスが含まれるときは、心当たりのないメールやSMSのリンクを開かないでください。
パスワードを使い回していないかの確認は、パスワードの変更方法が参考になります。不審なメールの見分け方はフィッシングメールの見抜き方にまとめています。
公開情報を確認する
Remove Me の無料スキャンは、公開されている情報と、これまでに知られている流出情報を調べます。ChatGPT という特定のサービスの事故を探すものではありません。
現時点では、情報の削除依頼を代わりに送る機能はありません。結果が何も出なくても、情報が守られている証明にはなりません。メールアドレスの確認方法はメールアドレスの漏えいチェックの方法で説明しています。
出典
よくある質問
- ChatGPT の情報漏洩は実際にあったのですか。
- OpenAI は2023年3月24日付の発表で、ライブラリの不具合により、他の利用者のチャット履歴のタイトルなどが見えた可能性があったと説明しています。この記事では、これ以外の流出は公式情報で確認できていません。
- どんな情報が見えた可能性があったのですか。
- OpenAI によると、ChatGPT Plus の登録者の1.2%について、氏名、メールアドレス、請求先住所、カードの種類と下4桁、有効期限が見えた可能性がありました。カード番号の全桁は表示されなかったとしています。
- 入力した内容が学習に使われないようにできますか。
- OpenAI のヘルプによると、設定の「データコントロール」で「Improve the model for everyone」をオフにできます。オフにしても保存済みのチャットは削除されず、削除は別に行う必要があります。
- 個人情報保護委員会は一般の利用者に何を求めていますか。
- 個人情報保護委員会(PPC)は、入力した個人情報が機械学習に利用されることがあるため、そのリスクを踏まえて判断するよう示しています。あわせて、事業者の利用規約やプライバシーポリシーの確認も求めています。
- 自分のアカウントが心配なとき、まず何をすればよいですか。
- 情報処理推進機構(IPA)は、該当サービスのパスワードを変更し、同じパスワードを使う他のサービスも変更するよう案内しています。心当たりのないメールやSMSのリンクは開かないでください。
出典
編集方針
この記事は、上に挙げた公的な情報源をもとにRemove Meチームが執筆しています。情報源に変更があった場合は、記事を更新します。内容は情報提供を目的としたもので、個々の状況に合わせた法的助言ではありません。
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